なぜ、力を入れても飛ばないのか
- 「ダーツを投げても軽くしか飛ばない」
- 「狙った場所まで届かない」
- 「リリースで力が抜けてしまう」
こうした悩みは、上達を目指す誰もが通る道です。
しかし、多くの人が見落としやすいのは、「力を入れる場所がズレている」という点です。
私自身も、以前は指先や手首で投げようとしていました。
ダーツを“押し出す”意識が強く、リリースを「操作」していたのです。
確かに、ある程度は狙った方向へ飛んでくれます。
しかし、飛距離も安定感も足りない。なぜか腕全体に力が伝わらない。
そこで私は、動き全体を見直して整理した結果、指でも手首でもなく「肘の後ろ側(肘の先端)を基準に、前腕が加速する感覚」へ意識を移すことで改善しやすくなりました。
「肘の先端」とは
肘の先端を説明すると、肘の後ろ側にある尖った骨の出っ張りです。
このあたりには、腕の後ろ側の大きい筋肉(上腕三頭筋)が関わります。
ここで大事なのは、肘を大きく動かすことではありません。
この記事でいう「肘の先端の前進」は、肘の位置を大移動させる意味ではなく、”肘の先端の向きをターゲット方向へそろえる”程度の小さな前進(数センチ)を指しています。

ダーツが伸びない原因は「手先が主役」になっていること
私はスロー動作を、体の中心 → 肩まわり → 上腕 → 前腕 → 手首 → 指、の順に力が“つながっていく”動きとして整理しています。
ところが途中で「手首や指」に意識が入りすぎると、力のつながりが分断されやすく、前腕の勢い(慣性)が出にくくなります。
手先は細かい調整が得意な一方で、推進の主役になると動きが散りやすい。
結果として、腕全体の勢いが止まり、「軽くしか飛ばない」状態になりやすい。というのが私の実感です。
前腕を加速させる“きっかけ”は、肘の先端の小さな前進
前腕は、肘を中心に“回転”することで加速しやすくなります。
- 支点:肘(肘の先端の方向づけ)
- 主な出力:腕の後ろ側の大きい筋肉(上腕三頭筋)
このとき、肘の先端をターゲットへ「滑らかに前へ」向ける意識を持つと、前腕がムチのように前へ加速しやすくなりました。
- 手先を主役にする:動きが小さく散りやすい
- 肘の先端の方向を整える:大きい筋肉が働きやすく、前腕の勢いが出やすい
私にとっての鍵は、この「肘の先端の小さな前進」でした。

なぜ「肘の先端を意識」すると力が伝わりやすいのか
肘を伸ばす動きは、腕の後ろ側の大きい筋肉が関わる
肘を伸ばす動きには、腕の後ろ側の大きい筋肉(上腕三頭筋)が関わります。
「肘の先端をターゲットへ滑らかに前へ」という意識にすると、この筋肉が働きやすくなり、前腕の勢いが途切れにくくなりました。
反対に、「指先で押す」「手首を返す」などの操作意識が強いと、手先の調整が主役になって動きが散り、結果として出力が弱くなりやすい。というのが私の感覚です。

「脇の下〜背中側」は“準備”で効く
肘の先端を前へ向けやすい日は、感覚として「脇の下あたりから動き出す」感じがあります。
脇の下〜背中側(広背筋など)は、肩まわりの位置を整える方向に働きやすく、結果として、腕の後ろ側の大きい筋肉が“働きやすい形”になりやすい。
私はこの流れを、
(準備)脇の下〜背中側 →(加速)腕の後ろ側 →(結果)前腕が前へ加速 として捉えています。
指や手首は、結果として動く
ここが誤解されやすいポイントです。
私の感覚では、リリースは「指を開く操作」ではなく、前腕の勢いが乗った結果として、指が自然に離れやすくなります。
意識的に「放す」「押す」といった操作を足すと、その流れが乱れてバラつきやすい。
だから私は、指や手首は“受ける器”としてフリーにしておくことを重視しています。
前腕加速の流れ
| フェーズ | 体の動き | 意識するポイント |
|---|---|---|
| ① テイクバック | 肩まわりが軽く後退 | 肩を上げない、脇を締める |
| ② 切り返し | 脇の下〜背中側が働きやすい | 脇の下から前へ流れ出す感覚 |
| ③ 加速 | 腕の後ろ側が働きやすい | 肘の先端をターゲットへ“滑らかに数センチ” |
| ④ リリース | 前腕の勢いが続く | 指先は操作しない(自然に離れる) |
| ⑤ フォロースルー | 勢いが自然に収束 | 押し切らない/止めない |
この流れがつながると、私の場合は動きが一本の線になりやすく、ダーツが“軽く前へ”出やすくなりました
間違いやすい「肘の先端の使い方」
肘の支点ごと前へ出しすぎる
肘の位置を大きく動かすと、前腕の回転条件が毎回変わり、リリース点がズレやすくなります。
肘の先端の前進は数センチで十分です。
私は「突き出す」より「前へ滑らかに流す」と捉えた方が崩れにくかったです。
関節を押し込む
強く押し切るようなフォームになると、違和感が出やすくなります。
リリース後は、勢いで自然に伸びて止まる。
自分で押し込まないのが基本だと考えています。
※痛み・違和感が出る動きは中止してください。
手首や指まで固める
肘で飛ばそうとして、手首や指まで固定すると、前腕のしなりが消えて加速が途切れます。
手首は「脱力して支える」だけ。
前腕の流れを受ける器として扱うと、私は崩れにくかったです。
動きの仕組みとしてのメモ
ここは難しい言葉を使うより、言いたいことはシンプルです。
「肘を伸ばす力が働きやすい形を作ると、前腕の勢いが出やすい」ということ。
- 肩まわりが浮いていると、肘の軌道が乱れやすい。
- 肩まわりが落ち着くと、肘の先端が前へ向きやすい。
私はそう整理しています。

「脱力」と「数センチの前進」で変わったこと
ダーツの加速で私が一番変わったのは、筋力そのものよりも 余計な力みが減ったことでした。
- 肘の先端を数センチ前へ“滑らかに”
- 手先は操作せず、勢いを受ける
この2点がそろうと、前腕の勢いが止まりにくく、結果としてダーツが前へ伸びやすくなりました。
まとめ:ダーツは「結果として飛ぶ」
ダーツが飛ばないのは、私の場合、前腕の勢いが途中で止まっていたからでした。
- 肘の先端をターゲットへ滑らかに数センチ
- 脇の下〜背中側で準備 → 腕の後ろ側で加速
- 指先は操作しない(自然に離れる)
力を入れるのではなく、力が途切れないように“つなぐ”。
私にとっては、その整理が一番効きました。
もし「届かない」「軽くしか飛ばない」と悩んでいるなら、まずは 肘の先端の“数センチの前進” を試してみてください。
この記事が参考になれば嬉しいです。
※本記事について
本記事は、ダーツ練習における筆者の体験・考察の共有を目的としています。
体調や痛み・違和感がある場合は無理をせず中止し、必要に応じて専門機関へ相談してください。
特定の方法や結果を保証するものではありません。
